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KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)

シェフ・シャルキュティエの経験を活かしてジビエに挑戦する飲食店を応援したい

メッセージ

岡田 修(右・シャルキュトリー シェフ)/岡田 綾乃(左・シャルキュトリーJSA認定ソムリエ)

KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)は千葉県木更津市に2019年秋に開業した「農業」「食」「アート」の体験型複合施設で、ジビエ処理施設『オーガニックブリッジ』ではシカやイノシシなどの処理を行っています。生産されたシカ肉・イノシシ肉は県内外の飲食店に提供するほか、同施設内のシャルキュトリーのソーセージやハムの原料に使用しています。シャルキュトリーの本場、フランスでも腕を磨いた岡田修さんが手掛けるこだわりの食肉とシャルキュトリーは、卸し先の飲食店と同施設の来場客に親しまれています。

Pick up!

  • かつてフレンチシェフとして活躍した岡田修さん。猟師、解体師でありながら、料理人目線で納得がいくジビエ処理加工を追求しています。また、飲食店のジビエ調理の相談にも乗っています。

  • 低温に保たれた解体室、厳密に温度管理された環境で最適な水分量まで熟成する熟成庫、部位ごとに的確に切り分ける加工室など、施設内にはおいしく安全なジビエを作るこだわりが行き届いています。

  • KURKKU FIELDSが誇るシャルキュトリーのおいしさは、ジビエ初心者からジビエ愛好家まで幅広く消費者の心をつかんでいます。こだわりのシャルキュトリー開発は、ジビエ導入を検討する飲食店のヒントになるはずです。

穏やかな気候が育んだシカ・イノシシを良質なジビエに仕上げる

東京湾に面する千葉県木更津市は、一年を通して気候が穏やかな街です。温暖な自然環境はシカやイノシシなどの動物を育むゆりかごであり、クルックフィールズでは市内で捕獲されたシカやイノシシを食肉やシャルキュトリーに加工しています。そのおいしいシカ肉とイノシシ肉をつくっているのがジビエ処理施設『オーガニックブリッジ』です。

岡田修さんはジビエ部門を統括する“ジビエのエキスパート”。『オーガニックブリッジ』では、岡田さん自らシカやイノシシを解体します。「木更津はどんぐり、栗、さつまいもなどの食物が豊富にあり、シカやイノシシの肉質に好影響です。その恵まれた素材を損なわないよう、私たちは捕獲後30分以内に搬入して解体処理していきます」

“ジビエファースト”で設計された解体室と熟成庫

良質なジビエづくりを支えているのが、低温度帯にキープされた解体室です。「捕獲してからシカ・イノシシの体温をいち早く下げないと肉にくさみが出てしまいます。10°C設定の解体室では、肉質を保持できる温度帯までスピーディーに冷やすことができます」と岡田さんは話します。ジビエファーストで設計された室内に搬入されたら、あとは解体師の出番。岡田さんと施設スタッフの華麗な包丁さばきにより、シカとイノシシは色鮮やかな枝肉へと姿を変えます。

「ジビエの品質を決定づける工程が『熟成』です」と力を込める岡田さん。熟成庫にも良質なジビエに仕上げるためのこだわりが詰まっています。熟成庫は広々とした空間で、20体近い枝肉を余裕をもって吊るすことができます。“ゆとりある設計”が理想の熟成につながると岡田修さんは言います。「枝肉同士の間隔があいた状態だと、枝肉全体からまんべんなく水分を抜くことができます。数日間にわたり、枝肉ごとの大きさや肉付きをふまえて熟成していけば、旨味をしっかりたくわえたジビエの完成です」

ジビエ初心者を魅了するこだわりのシャルキュトリー

『オーガニックブリッジ』で処理加工されたシカ肉・イノシシ肉は、県内外の飲食店に納品されるほか、クルックフィールズではシャルキュトリーの原料に使用しています。元フレンチシェフ・岡田さんの技術とセンスが光るシャルキュトリーは、そのおいしさが評判を呼び、いまではクルックフィールズの名物になっています。

期間限定商品を含めた30種類近いシャルキュトリーが並ぶ店内では、ソムリエ資格をもつ岡田さんの奥様・綾乃さんが各商品の特長を紹介します。開業して5年、ジビエに馴染みがなかった来場客をひきつけたのは岡田さんのアイデアでした。「はじめはオーソドックスなソーセージやハムを中心に提供して、お客様のジビエに対するハードルを下げることから始めました。うちのジビエは適切に解体・熟成しているので、解凍しても旨味が逃げずクセもありません。こだわりのジビエを使ったシャルキュトリーのおかげで、ジビエのおいしさに気づくお客様はどんどん増えています」

フレンチシェフとシャルキュティエの経験をもとに、飲食店のジビエ導入を応援したい

シャルキュトリーのおいしさで来場客の心をつかんでいる岡田さんは、ウリ坊のベーコンなどの新商品づくりに励む一方で、この経験をジビエ料理に挑戦する飲食店に伝えています。「お客様を育てながら、お店やメニューを育てていくことが大事」という考えをもつ岡田さん。その理由とは。「ジビエに親しみのないお客様に本格的なジビエ料理をおすすめしても受け入れてもらえません。『これなら食べられるかも……』から『ジビエってこんなにおいしいんだ!』とステップアップができれば、ジビエ料理の幅を広げてもお客様はついてきてくれるはずです。季節の野菜や果物との組み合わせなど、ジビエには料理人の皆さんの好奇心をかき立てる無限の世界が広がっています」

おすすめのジビエ調理法について岡田さんは、「ローストやハンバーグなどポピュラーな料理はお客様が興味をもちやすいです。ただ、『シカのロースなら○○』と断言はしたくないです。大事なのは『こんな料理を作ってみたい』という調理意欲だと思います。相談いただければおすすめの部位やおいしく調理するポイントを紹介しますので、ぜひ気軽に連絡してください」と笑顔で話してくれました。クルックフィールズは、シカ肉やイノシシ肉の食肉納品だけでなく、ソーセージやテリーヌなどのシャルキュトリーを飲食店向けに提供しています。ジビエ商材のバリエーションの多さと、料理人の経験から的確なアドバイスを送る岡田さんの存在は、ジビエ導入の一歩を踏み出す飲食店を大きく後押しすることでしょう。

基本詳細

事業者名
KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)
代表者名
小林 武史
所在地
〒292-0812
千葉県木更津市矢那2503
取扱獣種
シカ、イノシシ、キョン
骨の取り扱い
骨付きあり
取り扱い部分
肩ロース、ウデ、ヒレ、ロース、バラ、外モモ、内モモ、シンタマ、スネ
納品形態
主に冷凍出荷
包装の状態
真空パック包装

問い合わせ先

電話番号
0438-53-7029
メールアドレス
info★kurkku.jp
※★記号を@記号に置き換えて下さい
営業時間
10:00~17:00
定休日
火曜、水曜
URL
https://kurkkufields.jp/